2016.09.28 11:22日本伝統工芸展グラフィックの打合せの後に第63回 日本伝統工芸展へ行きました。開催場所である日本橋三越本店でちょうど《折形》のワークショップがありその前に拝観しておこうと思ったのです。展覧会に着いたら、とても幸運なことに漆芸の人間国宝でいらっしゃる小森邦衛先生がまさにトークイベントスタートというタイミング。一緒に周りながら受賞作品を中心に作品の解説をして下さり勉強になりました。嬉しかったのは「伝統工芸展で受賞す...
2016.09.23 23:55二辺地付け一辺地付けした全面にさらに目の細かい二辺地の粉を混ぜた漆をへらで二辺地付け乾かして砥石で研ぐ二辺地研ぎも終えました。研ぐ=研磨することによって表面を平らにし細かな傷をつけて次の漆をぴたっと接着させることができるのです。だから輪島塗は酷使しても漆がはげたなどというはまずありえません。
2016.09.13 09:40一辺地付け先日ご紹介した《地の粉》を用いて下地工程がいよいよ始まり「一辺地付けが終わったよ」と輪島からのご報告。一辺地粉、二辺地粉この工程ではまず一番目の粗い一辺地粉を混ぜた漆を塗ってまいります。
2016.09.09 02:25新iPhone7のジェットブラックiPone7の新色《ジェット ブラック》はまさに漆黒それも呂色仕上げの漆の美しさを再現した艶やかな黒 いわゆる《ピアノ・ブラック》輪島塗でも最終工程の呂色仕上げこの特別な水研ぎと磨きの工程を経ると鏡のような輝きがもたらされます。呂色仕上げ専門の職人さんが存在するほど緻密な熟練の技が必要です。
2016.09.06 02:56わじま地の粉輪島塗の象徴ともいえる輪島地の粉(じのこ)は能登半島の小峰山で採取される風化珪藻土の一種を焼成粉末にしたもの。ご存知のとおり珪藻土は多孔質なので漆と結びつくことで木地に密着し地の粉を混ぜた下地漆を何度も塗っては研ぐことで大変丈夫な塗膜となってくれるのです。 工程が進むごとに混ぜる地の粉の粒子も粗いものから細かなものへ一辺地、二辺地と変えていきます。
2016.08.31 22:07惣身地付けさて《布着せ》のあとは布着せの際に生じた重なりあいの部分を小刀で丁寧に削って平たくする《着せもの削り》そして木地と布着せの境目をなくすため惣身漆(そうみうるし)という生漆と地の粉と木の粉を混ぜたものをヘラで塗っていきます。