二辺地付け
一辺地付けした全面に
さらに目の細かい二辺地の粉を
混ぜた漆をへらで二辺地付け
乾かして
砥石で研ぐ
二辺地研ぎも終えました。
研ぐ=研磨することによって
表面を平らにし
細かな傷をつけて次の漆を
ぴたっと接着させることができるのです。
だから輪島塗は酷使しても
漆がはげたなどというは
まずありえません。
前回のざらっとした一辺地より
よりきめ細やかなのがわかりますね。
酒盃も見比べると
前回との違いがよく分かります。
見えない下地も
完璧に仕上げていくのは
輪島塗では至極当然のこと
完成までまだまだ時間はかかりますが
この地道な苦労があるからこそ
真の美しさと喜びに
つながるのだと思います。
本当に地味で大変な仕事ですが
お届けした使い手の喜びの声を届けたり
また普段黙々と漆芸に向き合っている
作り手にももっと光を
あてていかなければなりません。
作品という《もの》だけでなく
もっと豊かな《心》も行き交えるように
双方をつなぐ架け橋になることが私の目標です。
サスティナブルの代表素材でもある漆
よりハートフルな循環型社会を
生み出していけたらと考えています。
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