布着せ
布着せ(ぬのきせ)の工程が完了しました。
布着せは輪島塗の特徴的な
技法のひとつで
木地の傷みやすい部分
例えばお椀なら縁や底に布
麻布や綿布(寒冷紗・かんれいしゃ)を
貼りつけて強化していきます。
気に入りの陶磁器などでも
よく縁が欠けて泣いてしまいますよね。
ぶつけたりしてもまず欠けない強さを
こうして生み出していくのです。
着せ物漆(生漆と米のりを混ぜたもの)
で貼り付けた後
ヘラや指で丁寧に抑えながら
しっかりと密着させて…
見えなくなる部分でも
美しく完璧に仕上げていきます。
器物の強度を増すこの技術は
輪島塗の重要な工程のひとつ
毎日酷使する器だからこそ
よりよいものを作ろうという
先人の知恵と努力。
堅牢さを支える技術が
六百年も受け継がれているって
すごい事ですね!
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