一粒萬倍

出雲では神在月（神無月）の佳き日

東中野の能楽堂にて

日本の神話をモチーフに

稲穂が誕生するまでのストーリーを表現した

奉納舞台《一粒萬倍》が大盛況にて終了しました。

「日本の伝統を共に伝えていきましょう！」

と、舞台の総合制作 演出を手がける

YUI JAPANはオリジナル輪島うるし箸

《一粒萬倍》を

コラボレーションさせて頂きました。

五穀豊穣を表す稲穂の吉祥文様を金沢金箔で施した

天然木に天然漆で仕上げの美しいお箸

「素敵！」「綺麗な色ですね！」「縁起いいね！」

とお陰様で大変ご好評頂き

溜色セットはまさかの準備数完売。

稲穂からのお米と日本酒がテーマということで

日本の食と工芸の魅力を発信するFEEL J様と共に

酒盃をメインに出展もさせて頂きました。

お客様と輪島塗はじめ漆器やうるし談議に花が咲き

とても楽しく、またすべてが勉強に。

映像の仕事で米国に長く住まわれ

広告賞など数々の受賞歴ある松浦氏が

外から見た「日本」を表現したこの舞台は

伝統芸能に現代舞踊を調和させた革新的なもの。

上杉謙信ゆかり 国宝級の笛

「一節笛」の繊細な音色に鳥肌が立ち

能楽師 八田達弥先生はじめ第一線で活躍する

演者の方々の舞台は素晴らしいものでした。

来年1月、琴奏者 松山夕貴子氏を迎えての

ロサンゼルス公演もとっても楽しみ。

舞台二日目の朝に松浦氏が

「今日ちょうど一粒万倍日なんだって！」

とこんな日めくりを皆に見せてくれました。

一粒万倍とは

たった一粒の籾（もみ）が万倍にも実り

素晴らしい稲穂になることを表し

一粒万倍日は

種蒔きをしたり新しく大事なことを始めるのに

縁起の良い日とされています。

ひとりでも多くの方々の心に

輪島塗と漆という和心の

小さな種まきをしていきたいという想い。

かつてYUI JAPANを立ち上げた日も

一粒万倍日と天赦日が重なる

スーパー吉日を選んだという経緯があり

この舞台とのご縁は

偶然であり必然だった気がいたします。

縁とは不思議なものですね。

いらして下さったお客様

スタッフの皆様 関係者の皆様

本当にありがとうございました。