新iPhone7のジェットブラック
iPone7の新色《ジェット ブラック》は
まさに漆黒
それも呂色仕上げの漆の美しさを再現した
艶やかな黒 いわゆる《ピアノ・ブラック》
輪島塗でも最終工程の呂色仕上げ
この特別な水研ぎと磨きの工程を経ると
鏡のような輝きがもたらされます。
呂色仕上げ専門の職人さんが存在するほど
緻密な熟練の技が必要です。
江戸時代に日本の漆を使った
呂色仕上げ塗りの家具、調度品が
18世紀頃ヨーロッパへ渡り
その美しさと麗しい質感は
多くの王侯貴族を魅了しました。
これは漆器がjapanといわれた
由来のひとつだそうです。
マリー・アントワネットの母
ハプスブルグ家の女帝マリア・テレジアは
「私はダイヤモンドよりも
japan(漆器・蒔絵)よ。」
と言わしめ宮殿に漆の間を作ったほど
漆LOVEだったのは有名な話
時の王様が錬金術師に命じて
それらを真似て塗料を開発し施したのが
黒ラッカー塗り鏡面仕上げの
ピアノ塗装=《ピアノブラック》なのだそう。
似せものでも憧れを叶えたというわけです。
写真は音色も見た目も圧倒的に美しい
思い出のファツィオーリ社のピアノ
この漆黒もiPhone新色も日本由来だと思うと
なんだか嬉しい気もしますね。
私もそろそろ替え時のiPhone
うるしの話のネタに(?)
この新色にしてみようかしら。
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